『夏風(なつかぜ)』

夏山の

夕下かぜの涼しさに

ならの木(こ)かげの

たたまうきかな

~西行・山家集~

旅に生き、桜を愛した
西行法師(1118~1190)の歌です

「夕下風」夕方に木陰を吹いてくる風

「たたま憂き」立ち去る(たたまく)のがつらい

夏山の夕暮れ時には
木の下を吹いてくる風が涼しくて

楢の木陰から
なかなか立ち去り難いの

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