『八俣(やまた)の大蛇(おろち)』
古事記(712)より[八俣の大蛇]
かれこの中の尾を切りたまふ時に、御刀の刃毀けき。
御刀の前もちて刺し割きて見そなはししかば、都牟羽の大刀あり
こは草薙の大刀なり。
「八俣の大蛇」
体ひとつに頭が八つ尾が八つ
その長さは谷八つ山八つにわたるという
出雲の国に下り立った須佐之男命(みこと)は人々を苦しめる八俣の大蛇を退治します
そのとき、尾の付け根から剣がでてきました
剣は天照大神に献上されました
「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」
のちの世で日本武尊(やまとたけるのみこと)は
この剣で草を薙ぎはらい火難をのがれます
草薙剣と呼ばれるようになった剣は
皇位の御印として歴代天皇に代々うけつがれる"三種の神器"のひとつとなりました
「双龍図」
建仁寺
法堂天井画
小泉淳作画伯
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