『夢(ゆめ)』

さくら花

ちりぬる風のなごりには

水なきそらに

波ぞ立ちける

~古今和歌集(905)・春歌・紀貫之~

「亭子院歌合歌」

「なごり」に
名残りと余波(なごり)をかける

吹く風が桜の花を散らせて
過ぎてゆきました
そのなごりには 水のない空に
花びらの白い波がパッと立っているの