『立春(一)紀貫之』

袖(そで)ひちて

むすびし水のこほれるを

春立つ今日(けふ)の

風やとくらむ

~古今和歌集(延喜5年(905))・春歌・紀貫之~

「春立ちける日よめる」
立春の日に詠んだ歌

四季を詠み込む

夏に袖が濡れるほど両手ですくった水が
秋も過ぎ冬になって凍っていたのを

立春の今日の風が
解かしているかしら