『おとづれ』

自転車をとめて
ひとり空をみていた朝
旅にでるの?
声をかけられた

サングラスの向こうは
異なる世界のようだった

詩を書くことは
ことばを待つことと知った
どこにでもある
幼いことばの訪れを待っていた

旅にでるの?

ひらきかけた扉が
あの人にはみえたのかしら