『霞(かすみ)を』

吉野山

梢(こずえ)の空の霞むにて

さくらの枝も

春知りぬ覧(らん)

~西行(1118~1190)・聞書集~

旅に生き、桜を愛した
西行法師の歌です

聞書集
聞きつけむに従ひて書くべし

吉野山の
梢の上空が霞むのをみて
さくらの枝も
春を知るのかしら